子どもがなかなか寝てくれなくて毎日ヘトヘト……。
ネントレに挑戦すべき?でも後悔するかな?
そんな悩みを抱えるママに向けて、
この記事では、リアルな体験をもとに、ネントレにかかる期間や、成功するコツについてお伝えします!
私は職場復帰の早さと腰痛をきっかけにネントレを開始しました。
すると、1か月ほどで子どもがセルフねんねできるようになり、自分の睡眠時間の確保にも成功。
以下は睡眠記録です。まとまって寝る時間が増えてきたことがわかります。
「やってよかった!」と実感した経験をもとに、安心して進めるコツをお伝えします。
本記事では、ファーバーメソッドを用いたネントレの体験記をご紹介しています。ただし、ファーバーメソッドは生後6ヶ月以上が推奨とされているため、わが家では家庭の判断で実施しました。ネントレは家庭ごとに異なる判断や個人差があることをご了承ください。
ねんねトレーニング(ネントレ)を始めたきっかけと不安
とはいえ、いきなりネントレに踏み切ったわけではありません。
きっかけは2つありました。
ネントレのきっかけ①:職場復帰のスケジュールが決まっていた
私は生後9ヶ月で職場復帰する予定でした。
正直、「0歳児を育てながら仕事をするなんて無理!」と思っていました。
「夜泣き対応で寝不足のまま仕事なんて本当にできるのだろうか…」という不安をずっと抱えていたのです。
ネントレのきっかけ②:産後に発症した腰痛
オムツ替えのとき、急に下肢にしびれが出るほどの痛みがありました。
無理な姿勢が続いたせいか、腰痛を発症してしまったのです。
抱っこするのも一苦労。夜中に子どもをあやす余裕なんてありませんでした。
もうベッドで寝てくれないと無理!
腰痛を機に、思い切ってネントレをスタート。それが、生後2ヶ月のことです。
もうひとりで寝るのか…。
「やってよかった」と思える今だからこそ、冷静に振り返れますが、当時は不安や葛藤がたくさんありました。
この挑戦が、後悔につながるのか、それとも良い選択になるのか…。
泣くたびに心が折れそうになりながらのスタートでした。
ネントレを始める前に参考にした本や動画
ネントレを始める前に「とにかく情報収集だ!」とネットやSNSを検索しました。
参考にしたものは以下です。
参考にしたネントレの本やYouTube
ママと赤ちゃんのぐっすり本(愛波 文著)
Amazonのねんねトレーニング関連本で高評価だったコチラ。
IPHI乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんの本です。
赤ちゃんの睡眠に関する基本が知れたのはもちろん、以下の3つは本当に知って効果が大きかったことです。
- 赤ちゃんには活動時間の限界がある
- 睡眠環境は「光のコントロール」がこんなにも大切だった
- ルーティーンを作ると、赤ちゃんは納得して眠れる
同じ著者のマンガ版もあります。忙しいママにはマンガがおすすめ!
【愛波あやオフィシャルサイト】では、「ねんねコラム」で睡眠に関する知識が月齢別で掲載されています。
オンラインストアの「遮光シート」欲しかった…!今は再入荷されてているそうです。既製品だと同じ作りのものがないんですよね。
ねんねママ(和氣春花)のYouTube
次に出会ったのは、乳幼児育児アドバイザーのねんねママ(和氣春花)さんです。
本を読むのが面倒な時や育児をしながら流し聞きしたい時に、ねんねママのYouTubeが大活躍しました!
月齢によって悩みも変わってくるので、成長の度に動画を見ていました。
思いもしないことでしたが、リビングで流すことで、夫の耳にも自然と入っていたようでした(笑)ネントレを持ちかけるきっかけになりました。
すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本(ねんねママ(和氣春花)著 )
こちらは、ねんねママ(和氣春花)さんの本です。
基本は変わりませんが、「月齢別のスケジュール例」や「ネントレ中に気になるQ&A」が載っていて、好きなページから見ることができます。
YouTubeで学んだ内容を、いつでも見返せるようにしたかったので購入しました。(私のバイブルですw)
【準備編】ぐっすり眠れる寝床作りと夫婦の作戦会議
ネントレを始めるとき、最初に取り組んだことは以下です。
- ネントレ開始前の眠れる寝床作り
- 夫婦でネントレ作戦会議
なんとなく始めても上手くいかないし、途中で諦めてしまうのも子どもの混乱の元。
事前にしっかり準備をしました。
ここでは、私が実際に行った寝床作りや夫婦の作戦会議について、お伝えします。
ネントレ開始前の眠れる寝床作り
赤ちゃんがぐっすり眠れるためには快適な環境づくりからです。
知識を得るまで、快適な温度や湿度、光や音など、まったく気にしていないことに気づきました。
- 安全な寝床をつくった
- 寝室の窓に遮光シートをつけた
- ホワイトノイズを導入した
- ルーティーンをつくった
一人で寝せるために、転落やケガのないよう安全な寝床を作りました。
ベビー用すのこの上にベビー布団を敷き、周囲を柵で囲み、転落対策をしました。
親と別々の布団とすることで、事故防止となります。
このような遮光シートを寝室の窓につけました。
以前から1級遮光カーテンを使用していましたが、隙間から明かりが漏れてしまっていました。
こちらは、つけ外しもできるので便利です。
当時2LDKの家に住んでおり、リビングの横を寝室にしていました。
子供が寝たあと、リビングの物音で起きてしまわないように導入しました。
子供が寝たあと、忍者のように過ごしていたけど、ホワイトノイズマシンのおかげで普段通り過ごすことができました(笑)
様子を見に行くために、光や音で起こしてしまわないよう導入しました。
専用モニターでみるタイプではなく、手持ちの端末でみれるタイプが合っていました。
おや?そろそろ寝る時間だな。
赤ちゃんがスムーズに眠りにつくことができるよう、寝る前のルーティーンを決めます。
わが家では、
お風呂→授乳→スリーパーを着る→絵本をよむ→布団におく
としていました。
どこでもできるルーティーンなので、旅行先でもスリーパーと絵本を持参していました。
本は持ち運びのできる手のひらサイズがおすすめ!
スリーパーは通気性のよいガーゼタイプがベスト
夫婦でネントレ作戦会議!私たちが選んだファーバーメソッド
ネントレを始める前に、夫婦で話し合いをしました。
赤ちゃんの寝かしつけには「泣かせっぱなし」など賛否があったからです。
夫に、ネントレをすることについて、どう思うか聞いてからにしました。
ネントレをしようと思うんだけど!ファーバーメソッドっていうのはどうかな?泣いてるのを見守るのは辛いけど、短期間で効果が出やすいみたい。
わかった。最近、抱っこで寝かせるのは大変だし、やってみよう!
ファーバーメソッドって何?
リチャードファーバーという小児科医が提唱した手法です。
小児睡眠障害センターの創設者であり、子供の睡眠の第一人者です。
いわゆる「泣かせるネントレ」です。
「おやすみ〜」といって寝室を出たら、決まった時間は見守ります。時間は毎日長くなっていきます。
初日:3分→5分→10分 2日目:5分→10分→12分 3日目:10分→12分→15分 …
規定の時間がきたら、なだめに行きますが、トントンや声掛け程度にとどめます。
長い間抱っこをしたり授乳をしたりはしません。
わが家では、ファーバーメソッドの適齢月齢を承知の上で始めました。
ファーバーメソッドを選んだ理由
- シンプルで進めやすい
- 短期間で効果がでる
- 泣いている赤ちゃんと別の部屋で待機できる
①シンプルで進めやすい:待機時間やなだめに行く時間などが明確でわかりやすい
②わが家は賃貸。「泣き声を長期間響かせるのは…。」と思い。短期間で効果がでやすい方法を選択。
③赤ちゃんと同室で待機するネントレがあるが、それでは、すぐになだめてしまいそうだったから。
ファーバーメソッドは短期間で効果を得られますが、その分親の精神的負担も大きいので覚悟が必要です…。
【実践編】ねんねトレーニング成功までの道のり
ネントレ開始は、環境の変化(旅行、引っ越し、寝床の変更など)がない時期がよいため、何も予定のない月に始めました。
ネントレ実践:最初の1週間
泣いても、見守っていると一人で入眠。
(お?出だし好調。)
まさかの2日目も一人で入眠。
「え?実は一人で寝れるの?」となる。
今回は4分で就寝→20分後覚醒→7分で就寝。
ギャン泣き。泣いている時間が長くちょっと辛い。
その後は、泣かずに寝る日があったり、数十分泣く日があったりを繰り返す。
ネントレ実践:2週目以降
2週間目以降は、夜に起きることが少なくなりました。
夜中に目を覚ましても、自力で眠れるようになったのだと思います。
- 2週目:ほとんど夜泣きがなくなり、私自身も睡眠時間が確保できるようになる
- 3〜4週目:完全に自分で寝付けるようになり、寝かしつけの時間が大幅に短縮
ネントレ実践:最終的にどれくらいかかった?
ネントレが完了するまでにかかった期間は、約1ヶ月でした。
1ヶ月かけて、ネントレは無事に成功し、子供の睡眠も安定しました。
夜のネントレが習慣化した1ヶ月くらいから昼寝のネントレも始めました。時間はかかっても一人で眠れるように。
ネントレで得られたメリット4つ
ネントレを始めるときは、「泣かせるなんてかわいそう」「本当に効果があるの?」と不安でいっぱいでした。
でも、終わってみるとたくさんのメリットがありました!
ネントレの得られたメリット
- 赤ちゃんの睡眠時間がまとまってきた(夜泣きが減った)
- 寝かしつけの時間が減った
- 夜に親の自由時間がとれるようになった
- 睡眠不足による仕事への影響が少なかった
メリット①:赤ちゃんの睡眠時間がまとまってきた(夜泣きが減った)
ネントレを始めて最初に感じたのは、睡眠時間がまとまってきたことです。
以下は、育児記録アプリ「ぴよログ」の睡眠記録です。
夜中は3~4時間で起きてきていたのが、6~7時間寝るようになりました。
なんと、この時期から昼寝も長く眠れるようになってきました。
昼寝のネントレはしていなかったのですが、「寝る力」がついてきたようです。
以前は30分しか出来なかったお昼寝が、1時間以上する日が増えてきました。
しっかり睡眠がとれるので、機嫌の良い日も多かったです。
私もまとまって眠れるようになり、日中に家事や好きなことをできるようになりました!
メリット②:寝かしつけの時間が減った
ネントレの効果で、寝かしつけの時間がぐっと短縮されました。
以前は、授乳で寝落ちしないときは、抱っこで寝かしつけ。気づいたら1時間経っていることも…。
ネントレ後は、早い時はベッドに置いた瞬間に寝ます。
時間がかかっても10分以内には泣き止んで寝てくれるようになりました。
赤ちゃんが泣いている時間も少なくなって、精神的な負担も減りました。
メリット③:夜に親の自由時間がとれるようになった
ネントレにより、親の夜の自由時間が作れるようになりました。
いつもなら、赤ちゃんと一緒に寝ていましたが、ネントレ後は「夫婦の時間」や「自分の好きなことをする時間」をとれるようになりました。
昼よりまとまって眠ってくれるので、親も気兼ねなく休んでリフレッシュできます。
この時間は完全に家事をせず、自由時間にしていました。
子どもの写真をみて、一緒に話してたね〜。
月齢が進み、睡眠が安定してきた頃には、資格試験の勉強もすることができました。
メリット④:睡眠不足による仕事への影響がなかった
ネントレを習得し、生後9ヶ月の時に職場へ復帰しました。
保育園入園という環境の変化はありましたが、夜はいつもどおり眠ってくれました。
むしろ、慣れない環境で疲れて早く寝ることが多かったです。
おかげで、私も睡眠不足にならずに済みました。
「夜泣き対応で寝不足のまま仕事」という事態は避けることができました。
ネントレのデメリット2つ
ネントレを終えて良かったと感じる一方で、デメリットもいくつかありました。
デメリットは、事前に知っておくと対策できることも多くあります。
ネントレのデメリットは以下の2つです。
ネントレのデメリット
- 泣き声に耐えるのが辛い
- 親の心が折れそうになる
デメリット①:泣き声に耐えるのが辛い
ギャン泣きをずっと聞いているのは辛いですよね。これはある日の夜の泣き声を数値化したものです。
赤ちゃんの泣き声は、約90dbで芝刈り機レベル!!(笑)
この赤ちゃんの泣き声を長時間気にせずにいられる人はなかなかいないと思います
(芝刈り機の方がまだ耐えられそう)。母親が子どもの泣き声に対してストレスを感じるのは、研究でも証明されているようです。
「このまま1時間以上、泣き止まないときはどうしたら…」と悩むこともありました。
そんな時におすすめしたいのが、耳栓!
耳栓をして泣き声を遮断すると、結構気持ちが楽になるよ。この耳栓がおすすめ。
耳栓おすすめポイント
- 大容量で安い
- 気軽に替えれる(3日で変えても遮音レベル上がる)
38db遮音してくれるみたいなので、雨の音レベルにまでは下げられそうですね。
デメリット②:親の心が折れそうになる
泣き続ける赤ちゃんを見ていると、「本当にこの方法でいいのか?」と不安になることも。
特に「ネントレ サイレントベビー」のような話を聞くと、「子どもの心に悪影響が出てしまうのでは?」と悩む瞬間がありました。
でも、事前に以下を対策していたことで、最後までやり通すことができました。
- しっかりねんねトレーニング(ネントレ)の知識を得る
- 夫婦で作戦会議をしてルールを決める
しっかりねんねトレーニング(ネントレ)の知識を得ることで安心
「ネントレを始める前に参考にした本や動画」で紹介した、ねんねママの「すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本」では、ネントレ時の愛着形成については悪影響がないという説明文があります。
出典:「すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本」 (ねんねママ(和氣春花))
ネントレは愛着形成に影響はないと知ると安心しますね。
夫婦で作戦会議をしてルールを決める
夫婦でゴールを共有しておくことで、心折れずにねんねトレーニング(ネントレ)をすることができます。
ネントレを試行錯誤する中、以下のルールを作って赤ちゃんに関わっていました。
- 泣いてもすぐに抱き上げない
- 部屋に入り、優しく声をかけるだけで、安心させる
- どんなに大変でも、途中でやめない
対応する人によってやりかたが違うと、赤ちゃんも混乱してしまいます。
できるだけ長引かないよう、短期間で終えることを意識しました。
ネントレのその後:振り出しに戻る!?
一人で眠れるようになり、親の睡眠確保もできて、私の腰も守られた。
と、思っていたら、夜何回も起きるように…。
久しぶりの細切れ睡眠はとても辛い。
特に、寝返りなど何かを習得した時は、脳の発達過程ともいわれ、夜泣きしやすい時期のようです。
対策
寝返りなどの成長過程:ひたすら落ち着くのを待つ 。→1週間くらいで収まる。
季節の変わり目:温度や湿度、服装を調整してあげる。
ネントレは、一進一退をくりかえしながら定着します。
完全に崩れてしまったときは、また最初からトレーニングしました。
ただ、初めてやる時よりは、スムーズに入眠していたので、寝る力が備わってきていると感じました。
ネントレして後悔はあった?
全くありませんでした!
親子ともに十分な睡眠がとれて本当に満足です。
「子が笑わなくなる」「親子の愛着形成に関わる」という話もありましたが、全然そんなことはありませんでした。
むしろ、しっかりと睡眠がとれるおかげで、日中のグズグズも少なかったです。
私も心のゆとりをもって接することができるようになりました。
まとめ:ネントレで親も子もぐっすり
その家庭によってねんね事情はさまざま。
どの形でも親子が幸せなら何で寝たってOKです!
現に、第二子は、
「可愛くて抱っこしたい〜
」という理由で抱っこで寝かせることもあります(笑)親子ともに無理のない範囲でやっていきましょう。
難しかったらやめてもいいんです。
ネントレという選択肢があるというだけでも心の支えになりますよ。
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