妊娠がわかり嬉しい。でも、職場にはどう報告しよう?働き方はどうなるかな?早めに言って何かあったら…。でも体調不良になって迷惑かけるのも…。
妊娠したのも束の間、職場への報告や今後の働き方について悩みがでてきますよね。
ここでは、報告するタイミングや周囲からのサポートの得方などをお伝えします。
- どの段階で妊娠報告するのが適切か
- 報告する内容と夜勤免除について
- マタハラを受けた場合の対処
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早い段階で師長にだけは伝える
妊娠初期はホルモンバランスの変化により、情緒不安定になりやすく気持ちのコントロールが難しくなります。また、つわりは一般的に5週目頃から始まることが多く、思うように仕事ができない可能性もでてくるでしょう。
妊娠がわかった時点で、早めに直属の上司には伝えておく方が◎
妊娠初期は流産の確率が高く、流産全体の80%が妊娠12週未満と言われています。「早めに報告して、もし流産してしまったら…。」とためらう気持ちもありますが、看護師業務は妊婦にとって辛いものが多くあります。
移乗や移送などの重労働、感染症患者の対応、放射線被曝や抗がん剤投薬など、母体や胎児への影響が懸念されるものはできるだけ避けた方が良いでしょう。
師長に報告しておくことで、シフトや業務を配慮してもらえることがあります。体調不良で休む可能性もあるため、事前に伝えておくと休みの連絡を入れる時にスムーズです。
報告する内容は?夜勤はどうする?
報告する内容
- 現在の週数
- 出産予定日
- 妊娠の経過と現在の体調
- 今後の働き方(考慮してほしい業務、夜勤の免除など)
看護師の夜勤は法律上明確に禁止されているわけではありませんが、流産の高リスク要因として挙げられているため、可能であれば免除してもらう方が良いでしょう。
時間外労働の制限:妊産婦から請求があった場合は、時間外労働、休日労働および深夜業をさせてはならない。各変形労働時間制(フレックスタイム制を除く)による場合でも同様であるから、請求があれば対象者から除外することになる(労基法第66条)。
日本労働組合総連合回:https://www.jtuc-rengo.or.jp/
でも、どうやって伝えればいいの?
本来、特別な書類がなくても夜勤免除を請求することは可能ですが、口頭で伝えても理解を得られにくい場合は以下を用意するとよいでしょう。
このカードは母子手帳についているため、妊婦健診の際に主治医に記載してもらい、職場に提出します。費用は2000円程です。
カードの利用が難しく、理解が得られにくい場合は、診断書を記載してもらい、職場に提出します。費用は3000円程です。
第一子妊娠中、深夜勤を免除してもらいましたが、準夜勤は産休前の週までしていました。夜間帯は看護師の人数が少ないため、どうしてもオムツ交換や手術の迎えでベッドを押したりすることがあります。
本当に無理は禁物です!自分の体調と相談して、難しいと判断したらすぐ上司に相談しましょう。
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同僚への配慮も大切
妊娠中は急な体調不良で休んでしまったり、力仕事などを代わってもらうことも多くあるでしょう。
申し訳なさから「すみません。」と言ってしまいがちですが、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることが大切です。周囲の協力を得ることは、当たり前のことではないですが、あまり後ろめたさを感じてしまうのも気持ち的に辛いものです。
復帰したら、またみんなの力になろう!という気持ちを持って働けば大丈夫です。
同僚へ報告すると、体調を気遣ってくれたり、負担となる業務を代わってくれたりしました。その分、私は座ってできる看護記録を進んでしていました。
マタハラへの対処法
妊娠というのは、喜ばしいことですが、私たち看護師にとっては、職場での妊娠報告は少し複雑な気持ちを伴うものです。嬉しい反面、どのような反応が返ってくるか、心配な瞬間でもあります。そして残念ながら、一部の良く思わない人から、マタニティハラスメントを受けることがあります。
不利益を被らないよう、知識をもっておくことが大切です!
マタニティハラスメントとは
厚生労働省によると、
職場における妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントとは、「職場」において行われる上司・同僚からの言動(妊娠・出産したこと、育児休業等の利用に関する言動)により、妊娠・出産した「女性労働者」や育児休業等を申出・取得した「男女労働者」の就業環境が害されることです。
厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137178.html
妊娠等の状態や育児休業制度等の利用等と嫌がらせ等となる行為の間に因果関係があるものがハラスメントに該当します。
つまり、妊娠や出産を理由に職場で受ける差別や嫌がらせのことを指します。
例えば、
なんでこの忙しい時期に妊娠したの?
なんでこの忙しい時期に妊娠したの?
これらは一度の言動でもマタハラとなります。
妊娠・出産等を理由とする不利益取り扱いの例
① 解雇すること。
② 期間を定めて雇用される者について、契約の更新をしないこと。
③ あらかじめ契約の更新回数の上限が明示されている場合に、当該回数を引き下げること。
④ 退職又は正社員をパートタイム労働者等の非正規雇用社員とするような労働契約内容の変更
の強要を行うこと。
⑤ 降格させること。
⑥ 就業環境を害すること。
⑦ 不利益な自宅待機を命ずること。
⑧ 減給をし、又は賞与等において不利益な算定を行うこと。
⑨ 昇進・昇格の人事考課において不利益な評価を行うこと。
⑩ 不利益な配置の変更を行うこと。
⑪ 派遣労働者として就業する者について、派遣先が当該派遣労働者に係る労働者派遣の役務
の提供を拒むこと。
厚生労働省より引用
上記で思い当たることはありませんか?
マタニティハラスメントへの対処法
対処法
- 相談窓口の利用: 職場内や外部の専門の相談窓口に相談する。
- 証拠の記録: マタハラと思われる行為があった場合、できるだけ詳細に記録しておく。
- 法的な支援を求める: 法律的な支援が必要な場合は、労働組合や法律相談所などに相談する。
看護師は命を扱う現場であり、女性も多い職場なのに、マタハラが蔓延っているのはなんでなんでしょうね…。
【まとめ】早めに上司に相談。夜勤免除やマタハラに対する知識を持つ。
妊娠の報告は、私たち看護師にとって、不安や心配がつきものかもしれません。
ですが、しっかりとした準備をして、周囲の理解とサポートを得ることで、この大切な時期を乗り切ることが可能です。
職場で嫌なことがあったら、一人で考えずに信頼できる人に相談することが大切です。
自分の体と赤ちゃんを守りながら、安心して働ける環境を整えていきましょう。応援しています!
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